【有床診】有床診のスプリンクラー、回答施設の9割設置せず/連絡協  PDF

【有床診】有床診のスプリンクラー、回答施設の9割設置せず/連絡協

 全国有床診療所連絡協議会は11月6日までに、全国の診療所を対象にした防火安全体制に関するアンケートの中間集計を発表した。回答した施設の9割以上がスプリンクラーを設置していないことが分かった。

 アンケートは福岡市で発生した有床診の火災事故を受けたもの。会員3259施設を対象に実施し、10月31日までに回答を得た803施設(無床診療所44施設、病院1施設を含む)についてまとめた。

 803施設のうち、スプリンクラーを設置していたのは45施設にとどまり、757施設が設置していなかった。これらの施設に設置が義務化された場合の対応を問うと、設置する考えを示したのは101施設、補助金などの支援があれば設置すると答えたのは435施設だった。一方、病床廃止を検討する考えを示したのは188施設に上った。診療所のスプリンクラー設置義務は延べ床面積6000平方メートル以上で、多くが対象外になっている。消防法が求める年2回の消火訓練と避難訓練を実施している施設は、それぞれ52.8%、48.2%にとどまった。

 これらの結果は11月7日に初会合を開く総務省消防庁の「有床診療所火災対策検討部会」に提出される予定。(11/7MEDIFAXより)

ページの先頭へ