【日医】規制改革会議には揺るぎない姿勢で/日医・中川副会長、厚労省に要請
政府の規制改革会議「健康・医療ワーキング・グループ」(WG)の検討項目に「医療関連従事者の役割分担の見直しや必要な人材の確保」が入り、医師や看護師の役割分担の見直しなどを議論する方向が決まったことについて、日本医師会の中川俊男副会長は9月13日、委員を務める社会保障審議会・医療部会で「専門家が入った議論とは到底思えない。厚生労働省としては揺るぎない姿勢で臨んでほしい」と求めた。
医療関連従事者の役割分担については、社会保障制度改革国民会議の報告書に基づくプログラム法案骨子が「医療職種の業務範囲及び業務の実施体制の見直し」として触れているほか、厚労省のチーム医療推進会議などで議論してきた経緯から、中川副会長は医療部会で議論すべき事項であると指摘。「厚労省はどういうふうに捉えているのか」と質問した。
これに対し厚労省医政局総務課の土生栄二課長は「どういった審議のプロセスか分からないが、通常は関係省庁とのヒアリングが予定されるので、この医療部会での議論も踏まえて、しっかりと議論し対応していく」と述べた。
医療部会では、看護師に特定行為として一部の医行為を認める制度などについて議論する予定。規制改革会議の健康・医療WGは、医療関連従事者の役割分担の見直しや必要な人材の確保について、2014年6月までに意見をまとめるとしている。(9/17MEDIFAXより)