【日医】英国医療に「日本化」の兆し/日医が調査報告書  PDF

【日医】英国医療に「日本化」の兆し/日医が調査報告書

 日本医師会の鈴木邦彦常任理事は10月3日、自身3年ぶりとなる英国医療訪問調査の報告書を公表した。鈴木常任理事は、英政府は国策として一部民営化を推し進めているものの、国民のNHSに対する信頼が強固なため、公営医療の下での民営化になると指摘。結果的に日本型の医療制度に近づいているとの認識を示した。

 英国では、保守党キャメロン政権下での緊縮財政によって医療費抑制政策が進んでいる。今回の調査では、非効率な公立病院の例として、従業員が49.9%の株式を持つ株式会社へ委託された中規模病院を視察したほか、専門医による「セカンダリケア」もゼネラルフィジシャンの役割にしようとしているGP制度を聞き取った。報告書は、日本は英国より自由かつ平等で質の高い医療を提供しているとし、今後は公的医療機関の整理と民間医療機関の活用が不可欠と提案している。(10/4MEDIFAXより)

ページの先頭へ