【日医】日本の介護費用「低コストで充実」/日医、オランダ調査で報告書  PDF

【日医】日本の介護費用「低コストで充実」/日医、オランダ調査で報告書

 日本医師会の鈴木邦彦常任理事は9月18日の定例会見で、オランダで実施した医療・介護に関する訪問調査の報告書を公表した。日本とオランダでGDP比の介護費用を比較したところ、日本が低コストで充実した内容だったと指摘している。

 報告書によると、現在のオランダの高齢化率は15%台に過ぎないものの、すでにGDP比の介護費用は3.6%でOECD諸国中、上位に位置していると言及。高齢化率が23%になる2050年は7.5−9.2%に上昇する見通しであるため、オランダ国内では対応に迫られていると指摘した。一方、日本は50年でも4%台にとどまる見通しで「わが国こそすでに超高齢社会なのに、介護費用も低コストで充実した内容を実現している。50年でも、断トツの高齢化を考えれば抑制されているといえる」と分析した。

 また、オランダの医療は全体でドイツ型の社会保険制度を採用しているのに対し、外来医療は英国・北欧型のGP(家庭医)制度を採用していると紹介。GPにかかるコストは低いというは評判はあるが、高コストの入院医療と比べて相対的に低い面があると指摘した。(9/19MEDIFAXより)

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