【日医】安倍新政権「しっかり支える」/日医・横倉会長
日本医師会の横倉義武会長は12月19日の会見で、衆院選を受けて発足する新政権について「国民が真に安心できる充実した医療政策ができることを確信している」と述べた。新政権で首相となる見通しの安倍晋三自民党総裁については「厚生行政、医療行政に深い造詣を持っている」と評価し「しっかりと新政権を支えていきたい」と述べた。
横倉会長は2012年度補正予算と13年度予算の編成過程で社会保障関係費をどう扱うかが重要になると指摘し、「社会保障費の自然増分はこれまで通り確保しなければならない」と求めた。社会保障費を毎年2200億円ずつ削減した小泉政権の路線が復活するとの懸念には「地域で医療が困難になったということを安倍総裁はよく見て、聞いて、理解をしている。機械的に削減することはしないと思う。選挙前に十分話し合った」と述べた。
安倍総裁が経済財政諮問会議の復活を掲げていることには「過度の市場主義に医療がさらされないように医師会として主張していく」とクギを刺し、「経済全体が成長していくことは社会保障のためにも必要。そのバランスを取ることをお願いしたい」と要望した。
環太平洋連携協定(TPP)は自民党が政権公約で「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する」と明記していることに触れ、「公約をしっかりと確認してほしい」と求めた。(12/20MEDIFAXより)