【日医】外来はかかりつけ医中心の機能分化を/日医・病院委が報告書  PDF

【日医】外来はかかりつけ医中心の機能分化を/日医・病院委が報告書

 日本医師会の石川広己常任理事は4月9日の定例会見で、病院委員会がこのほどまとめた報告書について説明した。病院の外来診療は外部環境に合わせてかかりつけ医中心の機能分化を進めるべきとし、一部負担金の追加徴収の在り方にも踏み込んで記載した。

 報告書は社会保険診療報酬支払基金のデータから、生活習慣病については診療所の方が大学病院や一般病床200床以上の病院に比べて効率的に医療を行っている可能性が示唆されたと説明。医療資源を有効活用するため、外来機能はかかりつけ医を中心に構築し、地域に根付いた中小病院・診療所がその機能を持つべきと指摘した。一方、高度急性期医療を担う大学病院など高機能病院については、急性期や病状が安定しない時期に適切な診断を行い、治療方針の決定までの時期を担当する「専門外来」として機能分担することが適当としている。

 外来の機能分化を誘導するため、患者行動に影響を与える方策として、公的医療保険制度の範囲内で患者の一部負担金の追加徴収に強制力を持たせることも提言した。高機能病院の外来にも定型的な患者は多いとし、初診と同様、再診にも一部負担金の追加徴収を義務化することが重要とした。追加徴収の金額の目安として、紹介状なしの場合で初診1万円、再診5000円を示した。(4/10MEDIFAXより)

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