【日医】医師の強制配置、同意できない/日医代議員会で横倉会長
日本医師会の横倉義武会長は3月31日の定例代議員会で、自由開業制を国が規制し診療所の開設を制限することについて、同意できないとの立場を示した上で「医師会と行政が話し合いをしながら、適正な配置をどうするのか、早急に議論を進めなければいけない」と述べた。自由開業制の是非などが議論となった3月27日の社会保障制度改革国民会議への対応をただした塩見俊次代議員(奈良)の質問に答えた。
横倉会長は、過去に地域の医師会が適正配置の調整機能を担っていたものの、公正取引委員会による排除措置命令で調整ができなくなった経緯を説明し、「個人的にはこのことが大都市の駅前に特定の診療科が集中するようなひずみを生んだと思っている」と述べた。
横倉会長は日程の調整がつかず、国民会議当日は出席できなかったと説明。医師の強制配置の問題については、日医と四病院団体協議会の懇談会でも過去に議論になったとした。
27日の国民会議では、日本精神科病院協会の山崎學会長が自由開業制と自由標榜制に疑問を示し、勤務医が診療所の開設に向かわないよう一定の制限をかける必要があるとの考えを主張していた。(4/1MEDIFAXより)