【日医】偏在解消へ各県に「地域医療対策センター」を/日医提案・第3版
日本医師会は1月30日、「医師養成についての日本医師会の提案」の第3版を公表した。医師偏在の解消に向けて、都道府県ごとの既存の組織と日医が新たに提案する組織を発展的に再編し、地域の実情に合わせた医師配置やキャリア形成などを担う「都道府県地域医療対策センター(仮称)」を設置することなどが柱。中川俊男副会長は「第2版は医師の偏在解消に対しての提案が薄かった。今回は有効と思われる仕組みを提案した。これまでの定員増で数の手当ては終わった。偏在解消の第一歩を示した」と第3版の意図を説明した。
臨床研修システムに対する提案では、各大学に「大学臨床研修センター(仮称)」を設置する。研修希望者は同センターに研修先の希望を提出。センターは研修希望者と面談し、研修先を選定する。研修先の都道府県は自由に選べる。
都道府県には、医師会、行政、住民代表、大学、大学以外の臨床研修病院で組織する「都道府県医師研修機構(仮称)」を設置する。募集定員の調整のほか、研修プログラムの検討・提案、研修内容のフォローなども行う。全国組織としては、都道府県ごとの機構をまとめる「全国医師研修機構連絡協議会(仮称)」を設置し、全国的な定員を設定する。(1/31MEDIFAXより)