【日医】マイナンバー、医療分野の環境整備を/日医・横倉会長  PDF

【日医】マイナンバー、医療分野の環境整備を/日医・横倉会長

 日本医師会の横倉義武会長は5月24日、日本記者クラブで講演し、参院本会議で可決、成立したマイナンバー関連法について「医療の情報は機微性が高く、個別法でしっかり守ってほしい。今回はその対応は間に合っておらず、時期尚早だと言ってきた」と述べ、個人情報保護などの観点から医療情報が今回のマイナンバーの枠組みに入らなかった背景を説明した。

 同法は国民に番号を割り振ることで年金や納税の情報を一元的に管理できる内容。番号を利用できる範囲は社会保障と税、災害対策に限定されているが、施行から3年をめどに範囲の拡大が検討される。

 横倉会長は制度に医療情報を含める場合の課題に「情報の範囲」を挙げ、「投与した薬や処置の種類など、保険給付の個別の内容が入ることで疾病を類推できるようになってしまうと困る」として今後の政府の議論などを見守る考えを示した。(5/28MEDIFAXより)

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