【日医】ヘルシンキ宣言改訂案を採択/世界医師会総会
世界医師会(WMA)フォルタレザ総会は10月16日から10月19日まで、ブラジルのフォルタレザで開かれ、ヘルシンキ宣言の改訂案を採択した。日本医師会から川島周理事(徳島県医師会長)や石井正三常任理事らが出席した。日医が10月30日に開いた定例会見で、石井常任理事が報告した。
ヘルシンキ宣言は1964年の採択以降、医学の進歩や医療分野の変遷を受けて何度も改訂されている。2013年改訂の焦点は▽研究に関与した弱者集団の保護を一層高める▽研究に参加した結果として、損害を受けた被験者が適切な補償と治療を受けられるようにする─など。10月19日の総会で採択された今回の改訂版はWMA、JAMA(米国医師会雑誌)のウェブサイトを通じて公表された。
総会では死刑執行の凍結を要請する国連総会決議を支持する「死刑執行の凍結を要請する国連決議に関するWMA声明」などが新たに採択されたほか、化学兵器の禁止に関する緊急決議、シリアのヘルスケア状況に関する緊急決議をそれぞれまとめた。(10/31MEDIFAXより)