【日医】「医療基本法」日医案を発表/早期の立法化目指す
日本医師会は4月9日、医療関係法令の「親法」の位置付けとなる「医療基本法(仮称)案」の日医案を発表した。医療関係者や患者の権利、責務については詳細な規定や罰則を設けず、基本法として一般的な権利や責務を定めた。
日医の医事法関係検討委員会がこのほど最終報告として日医案をまとめ、4月8日の日医常任理事会でその内容を了承した。今後、日医の見解として法制化に向けた対外的な取り組みを進める。今村定臣常任理事は会見で「今後は患者団体や市民団体とも協調しながら、早期の立法化に向けて国会議員らへの働き掛けを進めたい」と述べた。
医療基本法の検討は、日医の同委員会が2010年3月に制定を提言して以降、医療界の内外で議論が続いていた。12年3月には同委員会から草案が示され、日医や全国のブロック医師会などで意見交換を行ってきた。(4/10MEDIFAXより)