【施設基準届】有床診の減少が顕著/厚労省、11年の施設基準届け出調査  PDF

【施設基準届】有床診の減少が顕著/厚労省、11年の施設基準届け出調査

 厚生労働省は11月14日の中医協総会(会長=森田朗・学習院大法学部教授)に、全国の地方厚生局への施設基準の届け出調査結果を提示した。厚労省は毎年7月時点の届け出状況を調査しており、2011年7月の調査結果を示した。有床診療所入院基本料の届け出数は08年7月には8022施設(10万2064病床)あったものの、11年7月には6898施設(8万9668床)となり、3年間で約1000施設、1万2000床減少していた。

 有床診については、有床診療養病床入院基本料の届け出数も08年7月の1247施設、1万443床から、11年7月は984施設、8507床と大幅に減少している。

 在宅医療の重要性が増す中で、在宅療養支援診療所(在支診)については09年の1万1955件が11年には1万4841件と着実に伸びている。ただ、在支診については、届け出数と算定数が連動しない実態も明らかになっている。

 在宅療養支援病院は、10年度診療報酬改定で大幅な要件見直しが行われ、10年の335施設が11年には442施設に増えた。このほか、12年度の改定で組み換えが行われた時間外対応加算の前身である地域医療貢献加算は、10年の1万9556件が11年は1万9924件に増えている。

●診療時間外の選定療養は減少傾向
 11年7月時点で、診療時間外の診療を選定療養費の対象にしている医療機関は187施設で、患者から徴収する特別の料金の最高金額は1万500円、平均額は2024円だった。診療時間以外の診療に対する選定療養費の採用は、準夜から深夜にかけて来院する軽症患者に対応する医療者の負担軽減を図る方策として増加傾向を示していたが、09年の249件をピークに、10年は233件に、11年は187件と減少。187件は08年と同等の報告件数。ただ、徴収額についてはピーク時の09年の最高金額が1万円、平均額が1945円で、ともに11年が上回っている。(11/15MEDIFAXより)

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