【新政権】厚生労働相に田村氏、01年以降で最年少/厚労分野の政策通  PDF

【新政権】厚生労働相に田村氏、01年以降で最年少/厚労分野の政策通

 第2次安倍内閣の厚生労働相に選ばれた田村憲久氏は48歳で、少子化担当相に就任した森雅子氏とともに閣僚最年少。2001年の厚生労働省発足後、最も若い大臣となった。

 田村氏は三重県出身で、衆院当選6回。千葉大法経学部卒。伯父で労相、運輸相、通産相、衆院議長を歴任した田村元・元衆院議員の秘書などを経て、1996年の衆院選で初当選した。これまで厚労大臣政務官、文部科学大臣政務官、総務副大臣を務めた。衆院厚労委員会で委員長や理事、野党筆頭理事を務めたほか、党シャドウ・キャビネット(影の内閣)厚労相の経歴もある。党内で鴨下一郎氏、加藤勝信氏らとともに厚労分野の政策通として知られ、野党時代は委員会質問で関係閣僚を舌鋒鋭く追及する場面もあった。安倍氏の“国会答弁能力重視”の方針に沿う点も自身の入閣を後押ししたとみられる。

●診療報酬改定「財政との兼ね合い、適切に判断」
 初閣議後の記者会見では「厚労行政は国民の生活に密着に関わっている。その責任に身の引き締まる思い。社会保障分野の持続可能性で安心いただけるように頑張りたい」と抱負を述べた。社会保障と税の一体改革に関して医療と介護の分野で課題が残っているとし「社会保障制度改革国民会議で議論してもらうことを前提に、3党協議も踏まえて着実に対応していきたい」と述べた。

 今後の診療報酬改定と、70−74歳の医療費窓口負担を1割に据え置いている特例への姿勢を問われ、「診療報酬改定は基本的に財政との兼ね合いの問題なので、そこも含め、医療の現状を踏まえて適切に判断したい。1割負担は与党と議論して適正に判断したい」と述べるにとどめた。

●医療・介護担当は秋葉副大臣
 厚生労働副大臣には秋葉賢也衆院議員(自民)と桝屋敬悟衆院議員(公明)が就任。厚労行政での担当分野は秋葉氏が医療・介護・子育て支援の各分野を担当し、桝屋氏が労働・福祉・年金を担当する。

●医療・介護は渡嘉敷政務官
 厚生労働大臣政務官には渡嘉敷奈緒美衆院議員(自民)と丸川珠代参院議員(同)が就任。担当政策分野は、薬剤師でもある渡嘉敷氏が医療・介護・子育て支援、丸川氏は労働・福祉・年金となる。

●衆院厚労委員長に松本氏/国会
 衆院は12月27日の本会議で常任委員長の人事を決定し、厚生労働委員長に松本純氏(自民)を選んだ。(12/27・28MEDIFAXより)

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