【政府】医師の必要数確保も「分布の問題は残る」/厚労省・原医政局長  PDF

【政府】医師の必要数確保も「分布の問題は残る」/厚労省・原医政局長

 厚生労働省医政局の原徳壽局長は10月4日、日本医師会と厚労省が共催した社会保険指導者講習会で講演し、2025年に向けて医師の必要数は確保できるとの見通しを示す一方、「医師をどう分布させるかという問題は残る」と指摘した。

 原局長は、医師数は25年までに30数万人が必要になるとした上で、現状でも毎年約4000人増加し、14年以降は医学部卒業生が従来より増えることを指摘し、医師について「確保数は30数万人になる」と説明。ただ、医師の偏在が問題視されている状況も踏まえ、引き続き医師をどのように分布させるかが検討課題になるとの見方を示した。

 一方、看護師数については「確保は非常に大変」と述べた。現在の150万人を200万人まで増やす必要があり、自然増で見込まれる180万人強では足りないとし、「潜在看護師の掘り起こしや、辞めていく看護師を減少させるなどの対策を通じて200万人を確保していこうとしている」と解説した。

 その上で、高齢化に伴って急性期疾患も当然ながら増えることになるとし、「医師の数も看護師の数も、今の形のままではうまくいかない」と述べるなど、医師の必要数はさらに膨らむ可能性があることに言及。医師以外の職種でも対応できる業務については看護師やその他の職種が行う必要もあるとし、「周りの環境も含めながらチームでやっていく。そういう役割分担も併せて考えていく」との方向性を示した。(10/7MEDIFAXより)

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