【改定関連】日看協・認定看護師の価値高まる/診療報酬で進む要件化  PDF

【改定関連】日看協・認定看護師の価値高まる/診療報酬で進む要件化

 診療報酬の算定要件に、専任・専従看護師として日本看護協会の認定看護師などの配置を盛り込む動きが進んでいる。2012年度診療報酬改定では「精神科リエゾンチーム加算」や「外来緩和ケア管理料」の専従あるいは専任の看護師の要件として盛り込んだ。このほか「糖尿病透析予防指導管理料」など5項目に認定看護師などが要件となった。

 診療報酬で日看協の認定看護師などの配置を要件化したのは、02年度改定時の「緩和ケア診療加算」。専従の緩和ケアチームの設置が要件となり「緩和ケアの経験を有する常勤看護師(専従)」で「5年以上悪性腫瘍の看護に従事した経験を有し、緩和ケア病棟等における研修を修了している者」の配置が必要となった。06年度改定では「褥瘡ハイリスク患者ケア加算」で、「褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた専従の看護師等が褥瘡管理者として配置されていること」とした。08年度改定でも「糖尿病合併症管理料」で専任の常勤看護師を要件化した。

 前回10年度改定では▽がん患者カウンセリング料(専任の看護師)▽呼吸ケアチーム加算(専任の看護師)▽感染防止対策加算(専従または専任の看護師)▽栄養サポートチーム加算(専従または専任の看護師)―に盛り込んだ。特に栄養サポートチーム加算は、栄養管理の所定の研修を修了した常勤看護師が栄養管理に関するチームのメンバーとし、要件は「医療関係団体等が認定する教育施設において実施され、40時間以上を要し、当該団体より修了証が交付される研修であること」と規定した。

 12年度改定では▽精神科リエゾンチーム加算(専任の看護師)▽外来緩和ケア管理料(専従の看護師)▽糖尿病透析予防指導管理料(専任の看護師)▽訪問看護基本療養費(?、?(ハ))▽在宅患者訪問看護・指導料3―で規定した。

 「訪問看護基本療養費(?、?(ハ))」と「在宅患者訪問看護・指導料3」の緩和ケアについては、専門の研修を受けた看護師とした。要件は「5年以上がん患者の看護に従事した経験を有し、がん患者への緩和ケア等に係る6カ月以上の適切な研修を修了した者」と規定している。両項目では、褥瘡ケアに関する専門の研修を受けた看護師についても同様の要件が求められている。(4/11MEDIFAXより)

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