【成長戦略】戦略推進チームを設置/厚労省・健康医療戦略本部
厚生労働省は2月27日、「健康・医療戦略厚生労働省推進本部」の初会合を開き、医薬品や再生医療分野での成長戦略策定に向けた議論を開始した。初会合では、医薬品などテーマに応じたタスクフォース(TF)を立ち上げ、急ピッチで検討を進める方針を確認。5月までに、各分野の具体的な評価指標や、目標値を盛り込んだ最終とりまとめ案を作成する。
推進本部の下には、大臣官房技術総括審議官を主査とする「健康・医療戦略推進チーム」を設置し、さらに、その下部組織として「医薬品」「医療機器等」「再生医療」「国際展開」をテーマとする4つのTFを立ち上げる。各TFは、内閣官房に設置された「健康・医療戦略室」や関係府省などと協力、連携しながら議論を深める方針。各テーマの成長戦略の方向性を打ち出すとともに、基盤整備や研究の質向上、法整備を含めた規制改革、評価指標・目標値の設定などの具体案を検討していく。また、必要に応じて外部団体などへのヒアリングの実施や、新たなTFを設置することも確認した。
医薬品開発推進TFでは、医薬品開発での研究開発体制や創薬支援機能の強化などが検討課題になる見込み。医薬品の産業競争力強化の視点も含めて検討する。医薬品TFのリーダーには大臣官房厚生科学課長を据え、医政局経済課長、国立病院課長、研究開発振興課長、医薬食品局審査管理課長などをメンバーに選定した。
推進チーム、各TFは今後適宜開催し、3月中旬にも中間とりまとめ案を策定する予定。その後、5月に最終的な考え方を整理し、政府が6月にもまとめる成長戦略に反映させる方針だ。(3/1MEDIFAXより)