後発品義務化提案に「不安未解消で難しい」/厚労省版仕分け
厚生労働省版提言型政策仕分けは6月29日、2012年度末までに数量ベースで30%以上という政府目標の到達が危ぶまれている後発医薬品の使用促進策を取り上げ、これまでの進展状況を検証した。提言する側の構成員からは、後発品の使用を義務化してはどうかとの投げ掛けがあったが、厚労省は品質に対する不安が全て解消されていない段階での義務化は難しいとの認識を示した。
省内の事業仕分け室が提示した後発品使用促進策の論点は2つ。1つ目は患者や医療関係者の一部にある後発品に対する不安の解消、2つ目は後発品の信頼性向上のための安定供給体制の強化。事業仕分け室は、都道府県単位で設置が進む後発品使用促進協議会を市町村や保健所単位で設けることや、安定供給が不十分な後発品企業に対する指導強化を要請した。(7/3MEDIFAXより)