【専門医】8月中間まとめへ「総合医」名称など論点/専門医検討会
厚生労働省は5月18日、新たな専門医制度に関する論点項目の素案を「専門医の在り方に関する検討会」(座長=久史麿・日本医学会長)に提示した。これまでの議論を踏まえ「求められる専門医像」「専門医の質の向上」「総合的な診療能力を持つ医師」などで論点を整理した。第三者機関による認定の仕組みなどはおおむね委員の了解が得られており、今後は「総合医」と「総合診療医」の名称の区別など、論点に沿って議論を進める。8月の中間取りまとめで一定の方向性を示したい考えだ。
これまで同検討会は、学会や関係機関からヒアリングを行い、専門医制度の現状や課題、将来的な制度の在り方について意見交換してきた。▽個別の学会がそれぞれ専門医を認定する現行の仕組みから、中立的な第三者機関が学会と連携を取りながら認定する仕組みとする▽基本領域の専門医を取得した上でサブスペシャルティの専門医を取得する2段階制とする▽「総合医」「総合診療医」を基本領域に加える─などは、おおむね理解が得られている。
一方▽「総合医」と「総合診療医」の名称の区別▽総合的な診療能力を持たせるための養成プログラム―のほか、▽各専門医の養成数▽診療科や地域での偏在是正のための仕組み―などは今後さらに議論を深める。(5/21MEDIFAXより)