【専門医】新専門医、第三者機関認定なら広告可能に/厚労省・検討会
厚生労働省は2月6日の「専門医の在り方に関する検討会」(座長=久史麿・日本医学会長)に、第三者機関による新たな専門医制度への移行に向けて、広告可能な専門医資格の在り方を論点の一つとして提示した。第三者機関が認定する専門医資格については広告を可能とする方向で構成員から異論は出なかった。ただ、第三者機関が認定する専門医資格から外れた学会認定の専門医の広告については結論が出なかった。
同検討会は新専門医制度の「基本領域」を▽総合内科▽小児科▽皮膚科▽精神科▽外科▽整形外科▽産婦人科▽眼科▽耳鼻咽喉科▽泌尿器科▽脳神経外科▽放射線科▽麻酔科▽病理▽臨床検査▽救急科▽形成外科▽リハビリテーション科▽総合診療−の19領域とすることで一致している。基本領域の専門医資格を取得した上で取得できる「サブスペシャルティ領域」の専門医資格としては「循環器」「血液」「腎臓」「消化器外科」などが挙がっている。
検討会で厚労省は▽第三者機関が認定する専門医の広告▽学会認定から第三者機関認定へ移行する間の専門医の広告▽学会が認定する専門医の広告−をどう考えるかを論点に挙げた。
現在、広告可能な医師の専門医資格は55資格で、厚労省の告示で規定されている外形基準を満たしている必要がある。厚労省によると、第三者機関が認定する専門医を広告可能と規定する場合、告示を改正する必要がある。(2/7MEDIFAXより)