【地域発】左京/認知症テーマに区民のつどい

【地域発】左京/認知症テーマに区民のつどい

 安心して笑顔で暮らせる地域を宣言

高齢者疑似体験など学んだことを発表する第四錦林小の児童たち

 左京医師会などでつくる左京区地域ケア連絡協議会は3月8日、「左京区民の保健・医療・福祉をみんなで考えるつどい」を京都会館で開催した。1994年以来毎年開催され、 16回目となる今回のテーマは「認知症」。会場は835人の参加者であふれた。

 左京医師会・東道伸二郎会長は主催者挨拶で、これまでの「つどい」においても度々、認知症を取り上げてきた経過と左京での取り組みを紹介し、「認知症になっても安心して笑顔で暮らせる地域」宣言を行った。

 つどいでは、クイズ形式で認知症の正しい知識を学ぶとともに、福岡県大牟田市の取り組みについて大谷るみこ氏の講演を聞いた。大谷氏は、認知症の人が安心してその人らしく暮らせるよう、地域で支えるまちづくりに取り組んでおり、認知症コーディネーター養成や徘徊模擬訓練など同市での取り組みを紹介。

 また、100万人目標の「認知症あんしんサポーター」を広げるための、左京でのさまざまな取り組みが紹介された。第四錦林小学校では4年生の総合学習で認知症サポーター講座を開催し、高齢者疑似体験や寸劇で学んでいる。修学院中学校では3年計画で全校生徒が認知症サポーターになるべく、認知症の高齢者との交流も行われている。その他、町内会・商店などの取り組みを紹介。つどい終了時、参加者にサポーターのオレンジリングが配布された。

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