【国民会議】ゲートキーパー機能の仕組みづくりを/国会版国民会議  PDF

【国民会議】ゲートキーパー機能の仕組みづくりを/国会版国民会議

 社会保障制度改革について検討している超党派の議連「国会版社会保障国民会議」は4月11日夜、自民・公明・民主・みんな4党の代表者による世話人会合を開き、中間報告に向けて論点整理を行った。
医療分野ではフリーアクセス制を見直し、地域医療の中でかかりつけ医がゲートキーパー機能を担う仕組みを検討する。
世話人の木原誠二衆院議員(自民)は「医師会の皆さんが地域医療の中で『よし、やってやろう』と思えるような制度を提言したい」としているが、一方で「何でも診療報酬の出来高払いを続けていくわけにはいかないだろう」とも述べた。4月中にも中間報告をまとめ、政府に提出する方針だ。

 11日時点の論点整理では▽年金▽医療▽若年者対策―の3分野がメーンになっている。介護分野は議論が進んでおらず、現時点ではカバーしていない。5月中旬から下旬にも次回の世話人会合を開き、政府に対する働き掛けの方法などを議論する予定。

 医療分野では、地域包括ケア構想が進む中、かかりつけ医がその中心的な役割を果たし、従来のフリーアクセスを見直す中で適切な医療提供体制をどのように確保するかがメーンテーマになる。予防医療や再生医療を診療報酬体系の中に取り込んでいくことも検討する。また、財政状況が厳しい国保の広域化も提言に盛り込む。医療情報をどのように集約化していくかについても今後、議連で議論を交わす予定だ。

 年金分野は、国民年金の過去債務の解消策がメーン。財政再計算を2013年中に前倒しして実施し、比較的保守的な視点で見つめるよう提言する。ただ、与野党の考え方に隔たりがある年金の制度論までは踏み込まない。

 若年者対策では、雇用給付付き税額控除を検討する。単なる生活保護のような形ではなく、企業にも負担をかけない仕組みを考える。(4/15MEDIFAXより)

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