【国会】高齢者医療改革「3党実務者、国民会議踏まえ対応」/安倍首相  PDF

【国会】高齢者医療改革「3党実務者、国民会議踏まえ対応」/安倍首相

 安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が1月30日、衆院本会議で始まった。安倍首相は公的年金、高齢者医療の両制度に関する改革について「3党実務者協議の状況や社会保障制度改革国民会議の議論などを踏まえて対応する」と述べた。

 社会保障・税一体改革をめぐる3党合意で「あらかじめ3党間で合意に向けて協議する」と位置付けた高齢者医療と公的年金の在り方について、質問に立った民主党の海江田万里代表は「自民党は消極的な姿勢が目立っている。制度改革の議論を始めようとしない」と批判。これに対し、安倍首相は「3党の実務者協議が再開され、社会保障制度改革推進法の枠組みに立脚して協議が進められると承知している」と応じ、実務者協議と国民会議の議論を見守る考えを示した。「国民会議の議論を踏まえ、国民が安心できる医療を実現するため、医療提供体制の整備などに全力を尽くす」とも述べ、持続可能な医療制度の構築に意欲を見せた。

 また、所信表明演説で社会保障など重要案件に触れなかったとの指摘に「言及しなかった施策について、その重要性を否定するものではない」と答えた。

●TPP参加交渉問題「国益にかなう道を求めていく」
 安倍首相は環太平洋連携協定(TPP)にも触れ、「聖域なき関税撤廃を前提にする限り交渉には参加しない。政府としては、これまでの協議内容、TPPに参加した場合に生じ得る影響を含めて精査、検討して国益にかなう最善の道を求めていく」と述べた。日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表に対する答弁。(1/31MEDIFAXより)

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