【国会】プログラム法や医薬品医療機器法など成立/臨時国会が閉幕  PDF

【国会】プログラム法や医薬品医療機器法など成立/臨時国会が閉幕

 第185回国会(臨時国会)が2日間の会期延長を経て、12月8日に閉幕した。安倍晋三首相は12月9日に首相官邸で会見し「成長戦略の実行力が問われる国会だったが、成長戦略を実現する強い意志を国内外に示せた」と55日間に及んだ臨時国会を振り返った。

 臨時国会では、社会保障制度改革のプログラム法が成立した。社会保障制度改革国民会議の報告書などを踏まえた上で、少子化・医療・年金・介護の各分野について、改革の検討項目や措置を講じる時期、法案提出を目指す時期を明らかにした。

 厚生労働省関連の法律ではこのほかにも、従来の薬事法から衣替えし、医療機器を別立てにする「医薬品医療機器法」や、再生医療製品の規制整備などを定めた「再生医療安全性確保法」、一般用医薬品のインターネット販売の新ルールなどを盛り込んだ「改正薬事法・薬剤師法」などが成立した。通常国会ではいったん廃案となり、臨時国会で再提出した「改正生活保護法」と「生活困窮者自立支援法」も成立した。

 内閣官房からは「国家戦略特区法」が、経済産業省からは「産業競争力強化法」が提出され、成立した。

 議員立法は会期末ぎりぎりの段階で決着。がん登録を義務化する「がん登録推進法」や「中国残留邦人帰国促進法」「アルコール健康障害対策基本法」などが成立した。

●プログラム法案の審議めぐって
 プログラム法案の審議をめぐっては、衆院厚労委で野党側の反対を押し切って採決が強行されたことや、衆院本会議と異なり参院本会議で質疑が行われなかったことを理由に参院厚労委で野党が反発。特定秘密保護法案をめぐる国会運営への反発もあり、12月5日の参院厚労委の採決を民主、社民は欠席した。みんな、共産、維新の3党は、採決に当たっての討論で反対の意向を示した。自民、公明は賛成した。

 12月5日夜の参院本会議で賛成多数で可決され、成立した。(MEDIFAXより)

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