【受療者】医療の「社会経済価値」を数値化/患者と医療者が連合会設置へ
患者と医療者が共同で適正な診療報酬の姿を論じ、医療保険制度の持続的な発展を促す「受療者医療保険学術連合会(受保連)」が2012年秋、立ち上がる。6月4日、東京都内で開かれた発起人会(代表=川島康生・国立循環器病研究センター名誉総長)で最終決定した。医療の社会経済的価値について数値化し国民に示すことで、医療の無駄を排除する自助努力を進めながら、必要な財源確保をアピールしていく考えだ。
受保連は6月4日時点で患者系組織23団体(会員数約12万人)が加盟する予定。医療関係者の世話人には、山口俊晴・外保連会長、工藤翔二・内保連代表、井部俊子・看保連代表、菊地臣一・福島県立医科大学長・理事長、黒岩義之・横浜市立大前教授、田倉智之・大阪大教授、副島秀久・済生会熊本病院長ら約30人が名を連ねている。患者系組織23団体は、がん、アレルギー疾患、糖尿病、呼吸器、心臓、神経などの疾病領域となっている。
受保連は8月末から9月にかけて設立総会を開く予定。(6/5MEDIFAXより)