【参院選】強い経済で社会保障の財政強化/自民勝利で 安倍総裁
参院選の勝利によって今後3年間、安定政権を築ける見通しが立った自民党の安倍晋三総裁は7月22日に党本部で会見し、これからの政権運営に対する考え方を語った。安倍総裁は、さまざまな政治課題に同時並行的に取り組む必要があると断った上で最重要課題に「デフレ経済からの脱却」を挙げ、「強い経済がなければ社会保障の財政的な基盤強化もできない。まずそのことに集中したい」と述べた。
また、秋に予定する臨時国会で、企業の設備投資を後押しするための「大胆な投資減税」を決定するとしたほか、産業競争力強化法の成立などに取り組む考えを示した。社会保障制度改革についても触れ、「社会保障制度改革国民会議の議論を取りまとめ、実行に移していかなければならない」と述べた。2014年度からの消費税率引き上げについては「13年4−6月の経済指標などを踏まえ、経済情勢を見極めながら秋に判断する。デフレ経済脱却、経済成長と財政再建の両方の観点から判断していく」と述べた。(7/23MEDIFAXより)