【厚労省通知】療養費改正で通知/厚労省保険局
厚生労働省は4月24日付の保険局長通知2通で、5月1日から適用する柔道整復師の療養費を示した。「初検料」を95円引き上げ1335円に、「再検料」を25円引き上げ295円にする。一方で、3部位目以上の施術に対する施術料を「100分の70」から「100分の60」に引き下げる。療養費に関する都道府県と柔道整復師の協定書に「健康保険事業の健全な運営を損なうおそれのある経済上の利益提供により、患者が自己の施術所で施術を受けるよう誘引してはならない」との記載をすることも示した。
療養費の改定は、医療保険部会の下に設置した専門委員会で議論した。改定率は0.00%で、初検や再検を評価する一方、3部位目以上の施術料を減額する適正化もセットにすることで決着した。多部位請求の地域差解消が念頭にある。
厚労省は24日付で医療課長通知も地方厚生局などに出した。打撲・ねんざの施術が初検から3カ月超継続する場合、施術の継続が必要な理由を「長期施術継続理由書」に記載して提出する必要があることを示している。不必要な頻回施術を回避する狙いがある。(5/1MEDIFAXより)