【厚労省】事務次官に村木氏、健康局長に佐藤氏/厚労省幹部人事  PDF

【厚労省】事務次官に村木氏、健康局長に佐藤氏/厚労省幹部人事

 厚生労働省の幹部人事(局長以上)が6月28日、決まった。厚生労働事務次官に村木厚子氏(社会・援護局長)を起用する。社会・援護局長の後任に岡田太造氏(同局障害保健福祉部長)が昇格し、健康局長は2010年度診療報酬改定を取り仕切った佐藤敏信氏(環境省総合環境政策局環境保健部長)が務める。省内ナンバー2の厚生労働審議官に榮畑潤氏(医薬食品局長)が就き、医薬食品局長は今別府敏雄氏(企業年金連合会審議役)に決まった。発令は7月2日付。

 村木氏は09年に厚労省の文書偽造事件で逮捕、起訴されたが、裁判で無罪が確定した。57歳と若く、金子順一事務次官から2代続いて旧労働省出身者が事務次官に就くのは異例。田村憲久厚生労働相は28日、人事を発表した閣議後の会見で、村木氏の事務次官起用の背景に女性を責任のある立場で登用する安倍内閣の方針があることを明かした。

 田村厚労相は村木氏について「非常に頭の回転の速い方。政治家にも物をはっきり言う人で、私は全幅の信頼を置いている。何よりも、非常に厳しい検察の追及に耐えて真実を訴えた。信念が本当に強い。大改革をやらねばならないこれからの医療や介護などで、力を十分に発揮いただけると期待している」と評価した。

 健康局長に決まった佐藤氏は、民主党政権に代わった直後の10年度診療報酬改定を保険局医療課長として取り仕切った経験を持つ。山口大医学部卒で1983年の入省。

 金子事務次官、大谷泰夫厚労審議官、矢島鉄也健康局長は辞職する。(7/1MEDIFAXより)

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