【医薬品】09年度薬剤費比率22.3%、1.1ポイント上昇/厚労省
厚生労働省は6月6日の中医協・薬価専門部会で、2009年度の国民医療費に占める薬剤費比率が22.3%だったことを明らかにした。08年度と比べ1.1ポイント上昇した。国民医療費から推計した薬剤費は約8兆100億円だった。
社会医療診療行為別調査などを基にした推計で、DPCなどの包括評価に含まれる薬剤費は薬剤費比率には反映されていない。報告した厚労省保険局医療課の吉田易範薬剤管理官は、包括評価に含まれる薬剤費を反映させた場合、薬剤費比率は「1−2%程度上昇する」と説明。「高額薬剤などは包括範囲から除外されているため、大きく伸びることはないのではないか」と述べた。
このほか、11年9月の薬価調査に基づく先発医薬品の数量・金額シェアも明らかにした。▽後発医薬品のない先発品は数量シェア19.1%・金額シェア47.9%▽後発品のある先発品は数量シェア34.3%・金額シェア35.2%▽後発品は数量シェア22.8%・金額シェア8.8%▽局方品や生薬などその他の品目は数量シェア23.9%・金額シェア8.1%―だった。(6/8MEDIFAXより)