【医療費】医療費5兆円適正化へ、課長級幹事会と5WT設置/厚労省  PDF

【医療費】医療費5兆円適正化へ、課長級幹事会と5WT設置/厚労省

 厚生労働省は「2025年度までに医療費・介護費を5兆円規模で抑制」という目標達成に向け、省内横断組織として担当課長級が集まる「幹事会」と、課長補佐級による5つの作業ワーキングチーム(WT)を設置する方針を固めた。作業WTは「高齢者」「現役世代」「心の健康」―など5チームになる見通し。9月18日に発足する「健康づくり推進本部」(本部長=田村憲久厚生労働相)の下に置く予定。

 政府の日本再興戦略や健康・医療戦略などを踏まえつつ、予防・健康管理の取り組みを推進するため、省内各課の事業を総合的に進める体制を整える。政務三役と部局長で構成する健康づくり推進本部の下に、各局の総務課長と担当課長が出席する幹事会を設ける。さらに、その下部組織として、課長補佐級を中心とした5つの作業WTをつくる方針。

 WTのメンバーは、各テーマに関わっている担当課から集める。「心の健康」チームでは、地域と職域の両面からのアプローチが必要になるため、産業保健を担当する労働基準局安全衛生部労働衛生課や、保健所を管轄する健康局がん対策・健康増進課、心の健康支援室を持つ社会・援護局精神・障害保健課の混成チームとなるもよう。「現役世代」チームは、各種がん検診と特定健診を同時に受診させる施策を練り、受診率の向上を図ることになりそうだ。

●三浦雄一郎氏や有森裕子氏ら健康大使に
 健康づくりや疾病予防活動を国民運動として盛り上げるため、厚労省は広報活動にも力を入れる。田村厚労相は、冒険家の三浦雄一郎氏、マラソンランナーの有森裕子氏、歌手の平原綾香氏の3人を9月17日付で「いきいき健康大使」に任命。各年齢層の代表として、イベントなどを通して健康づくりの普及・啓発活動でサポートしてもらう。こうした広報・キャンペーン費用として、14年度概算要求に盛り込んだ「健康日本21推進費」(2.9億円)を充てる。いきいき健康大使の任命は9月18日の推進本部でも報告する予定。(9/18MEDIFAXより)

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