【医療扶助】システム強化、不適切な医療機関も抽出/医療扶助で厚労省  PDF

【医療扶助】システム強化、不適切な医療機関も抽出/医療扶助で厚労省

 厚生労働省は医療扶助適正化の一環として、不適切な受診が疑われる人を各自治体が抽出できる「生活保護版レセプト管理システム」について、不適切な請求の疑いがある医療機関も抽出できるよう、年度内にも機能強化する。厚労省社会・援護局の村木厚子局長は2月19日、全国厚生労働関係部局長会議で同システムについて言及した。

 同システムは2012年10月に改修され、▽過剰な多剤投与や重複処方を受けている者▽頻回に受診を行っている者▽長期外来を行っている者−といった指導対象になり得る人を抽出できるようになった。村木局長は「一部の自治体は上手に使っていて、非常に早く適正受診の指導ができるようになったとの声が上がっている」と受診者側の抽出機能だけでもすでに効果があると指摘した。

 今回機能強化することによって、レセプト1件当たりの請求金額が高い医療機関、特定の診療行為や検査が多く行われている医療機関も抽出できるようになる。村木局長は、生活保護制度の見直しによって地方厚生局が指定医療機関を直接指導できるようになれば「自治体と地方厚生局が連携し、問題のある医療機関をしっかり指導できるようにしたい」と述べた。(2/20MEDIFAXより)

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