【医療保険部会】国民会議は大きなビジョンを/医療保険部会で注文相次ぐ
5月10日に開かれた医療保険部会では、多くの委員が社会保障制度改革国民会議への不満を口にし、より大きなビジョンを描くような議論をしてほしいと注文した。白川修二委員(健保連専務理事)は「国民会議の議論に失望した」と率直に語った。
小林剛委員(全国健康保険協会理事長)は「国民会議には、医療保険制度全体をどうするのかという大所高所に立った議論が期待されている」と主張し、武久洋三委員(日本慢性期医療協会長)は「国民会議は2025年の問題への対応など、医療費が莫大に増大するのをどう抑えるかを論議する場かと思っていたが、外側の議論をしている」と指摘した。
樋口恵子委員(高齢社会をよくする女性の会理事長)は「国民会議では全体のビジョンを示すような議論をしてほしい」と要望。白川委員は「国民会議で議論してほしい最大のテーマは、皆保険制度の持続性をどう担保するかというビジョンだ。そのためには高齢者医療制度をどうしていくのかが最大の問題だ」と求めた。(5/13MEDIFAXより)