【医療保険】事業主への立ち入り調査権、協会けんぽに付与/厚労省が提案
厚生労働省は11月16日の社会保障審議会・医療保険部会で、不正請求の防止を進めるため保険者である全国健康保険協会(協会けんぽ)に立ち入り調査権限を付与することを提案した。厚労省によると近年、傷病手当金を不正請求するなど事業主による不正事案が発生しているという。不正受給を防止する観点から、行政権限として事業主に対して立ち入り調査を行う権限を付与することを提案。委員から反対はなかった。
健保組合については、役員の任命・解任に際して厚生労働大臣が関与できないなどの事情から、厚労省は行政権限の付与は難しいと説明した。
一方、傷病手当金の見直しについて厚労省は、支給上限額を設定する案を提案したが、白川修二委員(健保連専務理事)を含め複数の委員から反対意見が出され、引き続き検討していくことになった。(11/19MEDIFAXより)