【医療事故】11年の年間事故報告、過去最多/評価機構、任意参加の報告は減  PDF

【医療事故】11年の年間事故報告、過去最多/評価機構、任意参加の報告は減

 2011年の1年間に日本医療機能評価機構に報告のあった医療事故報告件数が2483件で過去最多となったことが、同機構が3月22日に公表した「医療事故情報収集等事業 第28回報告書」で分かった。ただ、任意参加の医療機関からの報告は316件で、10年の521件より減少した。同機構は「任意参加医療機関数は増加している。『参加』の次は『報告』。報告範囲に該当する事例の適切な報告に引き続き協力してほしい」としている。

 11年10−12月に、報告義務のある医療機関から501件、任意参加の医療機関から79件、合わせて580件の医療事故報告があった。報告義務のある医療機関から報告があった事故(501件)を概要別に見ると、「療養上の世話」が228件で最も多く、「治療・処置」121件、「薬剤」39件などだった。事故の程度については「障害残存可能性あり(低い)」が141件で最も多く、「障害残存可能性なし」137件、「障害なし」100件、「障害残存可能性あり(高い)」60件となった。「死亡」も38件あった。

 ヒヤリ・ハット事例収集・分析・提供事業では、10−12月に参加医療機関1051施設のうち456施設から15万9115件の報告があった。うち「薬剤」に関する発生件数が5万2266件で最も多く、次いで「療養上の世話」3万8013件、「ドレーン・チューブ」2万5728件などだった。(3/23MEDIFAXより)

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