【医療イノベ】実務者会合をスタート/医療イノベ5カ年戦略  PDF

【医療イノベ】実務者会合をスタート/医療イノベ5カ年戦略

 内閣官房医療イノベーション推進室は、2012年度を開始年度とする「医療イノベーション5か年戦略」の策定に向け、医薬品・医療機器分野を所管する関係府省の課長補佐級による実務者会合を3月22日にスタートさせた。2月24日に開いた政府の医療イノベーション会議で示された5カ年戦略の骨子案をベースに、具体的な施策や措置期限の議論に入った。同推進室は4月中旬にも中間報告の取りまとめを目指す。

 3月22日に開かれた初の実務者会合には、内閣と厚生労働、文部科学、経済産業、総務の1府4省の課長補佐級の担当者30人以上が出席。会合ではまず、各府省から骨子案をベースに現在計画中の取り組みなどを聞き取り、その後出席者の間で意見交換を行った。

 骨子案には、革新的な医薬品・医療機器の創出に向け、予算の重点化や税制の拡充、ベンチャー企業の育成、創薬・医療機器開発支援体制の整備、臨床研究の体制整備、審査の迅速化などを掲げている。その中で、大きな柱が「創薬支援機構」の創設だ。

 骨子案には支援機構の具体名は明記されていないが、同推進室は「支援機構を中心としたオールジャパンによる創薬支援体制の整備」を目指している。同推進室によると現在、実務者会合とは別に、各府省の課長・課長補佐級の会合でも支援機構の設置場所や機能・体制・人員などの議論を進めているという。

 同推進室の八山幸司企画官は、初の実務者会合で「各府省が持ち寄ってきたのはある程度確実にできそうなものが多かった」として、各府省に対し「支援機構(の具体化)などさらに、エッジの効いた施策を検討し、月内に提出するよう要請している」という。今後、各府省が提出したものを含めて議論を重ね、4月中旬にも中間報告を取りまとめ、来月開催を予定している「医療イノベーション会議幹事会」に提出する方針だ。5カ年戦略は12年5月の策定を計画している。(3/29MEDIFAXより)

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