【医療イノベ】医療イノベ５カ年戦略に東北メガバンク構想も／中間報告案

　内閣官房医療イノベーション推進室は４月２３日、東北メディカル・メガバンク計画の推進を盛り込んだ「医療イノベーション５か年戦略」の中間報告案を公表した。２０１２年度を開始年度とする同戦略は５月にも策定予定で、今回の報告案で示した方策に工程表が加わる見通し。

　世界最先端医療の実現に向けた方策では「個別化医療」「再生医療」を提示した。それぞれの患者に最適な治療法を提供する「個別化医療」はバイオバンクの整備やゲノムコホート研究の推進、ヒトゲノム情報の取り扱いに関する法・倫理制度の検討などを進めることを明記。「特に、東北メディカル・メガバンク計画の推進を通じて個別化医療のパイロットモデルを推進し、東北地方が次世代医療の起点として復興することを目指す」とした。

　このほか、在宅医療・介護などに情報通信技術を導入した新たな医療モデルの構築を示したほか、新たに議論する必要性があるテーマとして疾患を未然に防ぐ「先制医療」を掲げた。医薬基盤研究所を司令塔とする創薬支援ネットワークの構築も盛り込んだ。（４/２４MEDIFAXより）