【勤務環境】勤務環境改善で医療機関向けの「手引き」公表/厚労省
厚生労働省は医療機関が任意で「勤務環境改善マネジメントシステム」を導入するための「手引き」をホームページで公表した。自主的で継続的なPDCAサイクルによる勤務環境改善の取り組みについて、具体的な手順などを解説した。手引きは、厚労省の2013年度「医療従事者の勤務環境改善に向けた手法の確立のための調査・研究」報告書に盛り込まれた。
手引きでは、医療機関全体として▽方針表明▽体制整備▽現状分析▽計画策定▽取り組みの実施▽評価・改善―の6ステップを重視するマネジメントシステムを解説。医療機関が可能な範囲から勤務環境改善に取り組めるように「勤務環境セルフチェックリスト」を活用する手法も示した。
医療機関の勤務環境改善については、今通常国会で審議中の医療・介護一括法案に病
院・診療所の管理者の努力義務として盛り込まれた。厚労省は勤務環境改善の課題解決をワンストップで支援する体制整備として、各都道府県に「医療勤務環境改善支援センター」を早期に設置するよう働きかける。
同報告書ではこのほか、手引き作成の参考にする目的で全国の医療機関から収集した勤務環境改善の好事例もまとめた。(4/30MEDIFAXより)