厚生労働相に三井氏/野田第3次改造内閣が発足
野田改造内閣は10月1日、皇居での認証式を経て、正式に発足した。厚生労働相に三井辨雄前政調会長代理を起用したほか、財務相に城島光力前国会対策委員長、国家戦略相に前原誠司前政調会長、文部科学相に田中真紀子元外相を充てるなど、計10人が交代した。
このほか、岡田克也副総理(一体改革担当相)や枝野幸男経済産業相ら8人が留任した。野田佳彦首相は認証式前に開いた記者会見で、内閣改造の狙いに国内外の課題解決に向けた内閣の機能強化を挙げ、「未完の一体改革を最後までやり抜く。(自民、公明両党との)三党合意に基づき社会保障の残された課題について、超党派で議論を煮詰めていかなければならない」と社会保障制度改革国民会議の早期の立ち上げにあらためて意欲を見せた。
●薬剤師、北海道で医療法人理事長も
三井氏は1942年11月24日生まれの69歳で、今回が初入閣。昭和薬科大薬学部卒で薬剤師免許を持つ。75年に三井薬品を開業後は、医療法人交雄会理事長としてこれまで北海道内に関連4病院・診療所、2介護老人施設を開設した。交雄会グループは在宅福祉部門を担う会社や学校法人も抱えている。国政進出は2000年6月の衆院選で、北海道比例区で初当選し、当選回数は4回。菅改造内閣で国土交通副大臣を歴任し、11年9月に就任した政調会長代理として社会保障と税の一体改革関連法案の成立に尽力した。(10/2MEDIFAXより)