【倫理】医学倫理の「ヘルシンキ宣言」全面改訂へ／世界医師会

　世界医師会は、人を対象にした医学研究について医療関係者の倫理的原則をまとめた「ヘルシンキ宣言」の改訂を進める。６月にオランダのロッテルダムで作業部会を開催し、２０１４年の改訂を目指して検討を進める。日本医師会の石井正三常任理事は６月６日の会見で「全面改訂という考え。最初から（焦点を）絞らずに検討を進めていく予定」と述べた。

　石井常任理事は改訂作業に当たって、遺伝子治療などを含めた先端医療や医療情報の取り扱い、治験の在り方などがテーマに挙がると指摘し「こうしたものを包括した宣言の在り方が改訂の一つの方向性だ」と述べた。

<p　ヘルシンキ宣言の改訂は４月２６日から４月２８日まで、チェコのプラハで開催された世界医師会の中間理事会で議題に上がった。日医からは横倉義武会長、羽生田俊副会長、石井常任理事らが出席し、声明案、決議案などを審議した。（６/７MEDIFAXより）