【保団連】抗ウイルス薬予防投与は公費負担に/保団連要望
保団連は2月7日、入院医療機関・入所施設での抗ウイルス薬の予防投与について、▽公費負担とする▽診療報酬による請求を認める−を田村憲久厚生労働相宛てに文書で要求した。保団連のまとめでは、今年に入って2月4日までに、すでに12人が病院、高齢者施設での集団院内感染で亡くなっている。
日本感染症学会が2012年にインフルエンザの院内感染対策として出した提言では、感染状況に応じて対象者を拡大しながら抗ウイルス薬の予防投与を勧め、公費による負担を前向きに検討する必要性を指摘している。現状では予防投与に保険請求できないため、保団連は「いまだに公費による支弁はされていない。早急に実施を」と主張。さらに、学会提言に従い予防投与を実施した際には診療報酬による請求を認めることを求めている。(2/8MEDIFAXより)