【保団連】医療へ大幅な国庫負担増額を/保団連、13年度政府予算へ要望書
保団連は10月17日、「2013年度政府予算編成に対する要望書」を首相のほか関係大臣宛てに提出した。保団連は中期財政フレームの実行によって社会保障関係費が概算要求額から大幅に切り込まれ、医療費抑制政策が進むと懸念。医療イノベーション5カ年戦略の推進のために特別重点要求されていることから、医療の市場化が進むことも危惧している。大胆に政策転換することで社会保障・医療費総額を引き上げ、所得再分配機能を回復・強化し、患者負担を軽減するよう求めた。
主な要請項目は次の通り。
▽患者窓口負担を「現役2割」「65歳以上75歳未満は1割」「義務教育終了までの子供と75歳以上高齢者は無料」とする▽14年度改定を待たずに診療報酬を大幅に引き上げる▽「共通番号制」(マイナンバー法)導入のための予算措置を行わない▽協会けんぽと国保の国庫負担を引き上げる▽生活保護基準の引き下げを行わない▽被災地や原発事故の警戒区域の特別措置を継続する▽高額療養費制度の患者負担上限額の大幅引き下げを実現する。(10/19MEDIFAXより)