【介護施設】介護保険3施設中、介護療養9.1%/11年介護サービス施設調査  PDF

【介護施設】介護保険3施設中、介護療養9.1%/11年介護サービス施設調査

 厚生労働省は12月13日、2011年の介護サービス施設・事業所調査の結果を公表した。介護保険3施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設)の全在所者数に占める介護療養の在所者数割合は9.1%となり、10年から0.7ポイント減少した。03年調査から9年連続で減少している。

 調査は、11年10月1日現在の状況について、介護保険制度における全ての施設・事業所(延べ28万6398カ所)を対象に実施。回答のあった活動中の施設・事業所(延べ24万140カ所)を集計した。

 介護保険3施設の全在所者数に占める介護老人福祉施設の在所者数割合は53.6%で前年から0.9ポイント増、介護老人保健施設は37.3%で0.3ポイント減少した。各施設の利用率は、介護療養が93.9%、介護老人福祉施設が98.4%、介護老人保健施設が92.2%となり、いずれも9割を超えている。

 介護療養の在所者数を要介護度別に見ると、「要介護5」が58.1%、「要介護4」が29.4%、「要介護3」が8.3%、「要介護2」が2.9%、「要介護1」が1.2%となっている。要介護5は07年調査と比較して3.4ポイント増、要介護4は2.2ポイント増となっており、重度化が進んでいる。介護老人福祉施設においても、要介護5は07年から3.5ポイント増の35.8%、介護老人保健施設では3.6ポイント増の20.9%だった。

●介護老人福祉施設、個室割合64.8%
 介護保険3施設の定員別室数を見ると、介護老人福祉施設で最も多い定員は「個室」の64.8%で前年から1.7ポイント増加した。次に多いのは「4人室」で23.6%。介護老人保健施設で最も多いのは「4人室」で42.5%、次は「個室」で42.3%。介護療養では「4人室」が最も多く51.4%で、「個室」の20.1%と続いた。(12/14MEDIFAXより)

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