【予算案】難病対策に719億円、前年度比170億円増/14年度健康局予算案
厚生労働省健康局の2014年度予算案は前年度比71億円増の3427億円となった。ただ、東日本大震災復興特別会計分を除く一般会計分は3259億円で、前年度比3億円減と微減した。
大幅に増えたのは難病対策で、総額719億円は前年度比170億円増となった。現行の特定疾患治療研究事業440億円に加え、15年1月施行予定の新医療費助成制度に168億円を計上する。がん対策では、13年度補正予算で「働く世代の女性支援のためのがん検診の推進」として44億円が計上されており、「がんの予防・早期発見の推進」の項目は前年度から59億円減の33億円となった。一方で「がんに関する研究の推進」は42億円増の138億円となっている。
新規事業では、▽新型インフルエンザ等対策特措法に基づいて行う特定接種管理システム構築経費(8500万円)▽がん登録推進法に基づいて国立がん研究センターに委託する全国がん登録データベース構築等事業(6.1億円)▽自治体・民間団体がソーシャルキャピタルやICTなどを活用して行う健康増進のモデル的取り組みを支援する事業(8500万円)―などがある。(12/25MEDIFAXより)