【予算案】有床診のスプリンクラー、先行設置に101億円/13年度補正予算  PDF

【予算案】有床診のスプリンクラー、先行設置に101億円/13年度補正予算

 2013年度補正予算案に医療施設の防災対策を推進する費用として盛り込まれた115億円のうち、厚生労働省は101億円を有床診療所などにスプリンクラーを設置する費用補助として活用する。工事面積1?当たり1.7万円が上限のため、全国約9000施設ある有床診のうち1割程度が活用できる規模だが、スプリンクラー設置の義務化など有床診の設備基準に関する見直しの方向性を踏まえ、引き続き予算確保に努める。

 有床診の設備基準については、10月に福岡市の有床診で起きた火災を契機に、総務省消防庁が有床診療所火災対策検討部会で検討している。厚労省は設備基準の見直しに先行する形で、スプリンクラー設置を希望する施設を補助する予算を確保した。

●災害拠点病院の耐震化は14億円
 115億円のうちスプリンクラー設置費用を除いた14億円は、都道府県の要望も踏まえ災害拠点病院の耐震化費用として医療施設耐震化臨時特例交付金に積み増す。厚労省医政局指導課によると、同交付金で災害拠点病院や救命救急センターの耐震化を進めてきたが、都道府県の要望に応え切れていない部分があるという。(12/12MEDIFAXより)

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