【予算案】日本の医療を世界へ発信/13年度予算基本方針の骨子
政府は11月30日、2013年度予算編成の基本方針骨子を決めた。日本再生戦略で示したライフなど重点3分野への重点化を図りつつ、府省の枠を超えた大胆な予算の組み替えをすることで、歳出の大枠71兆円を堅持する。ライフ分野では、最新の医療環境を整備したり医療関連市場の活性化を図る。日本の医療を世界へ発信することも目指す。iPS細胞の再生医療への応用支援や個別化医療の実現推進なども記載した。
骨子は、政府の「予算編成に関する閣僚委員会」が11月30日に決めた。日本再生戦略で示された「20年までに、医療・介護・健康関連サービスに見合う新市場50兆円と新規雇用284万人の創出」などの実現に向けた最初の本予算編成にしたい考えだ。革新的医薬品の創出に向け、創薬支援ネットワークを構築することなどを骨子に盛り込んだ。
予算編成の基本原則としては、東日本大震災からの復興と福島の再生を最優先課題に掲げた。各府省の概算要求の総額は73.4兆円で、歳出の大枠71兆円を上回っていることから、「大胆な予算の組み替えが不可欠」と指摘。組み替えに当たっては事業仕分けの内容を順守することも記載した。
予算編成では、総選挙後の新政権がこうした基本方針をどのように捉えるかがポイントになる。(12/3MEDIFAXより)