【主張】会員の声からさらなる発展/協会オリジナルの医師賠償責任保険  PDF

会員の声からさらなる発展

協会オリジナルの医師賠償責任保険

 京都府保険医協会が、全国に先駆けて組織的に医師賠償責任保険制度を立ち上げたのは、1968年(昭和43年)のことである。また、医療安全対策に至っては、医師賠償責任保険制度がなかった1959年(昭和34年)から、すでにその活動を開始している。これらの歴史は全国的に見ても最長の一つに数えられよう。

 しかしながら、協会はその歴史に甘んじることなく、常に医療安全に気を配り、ある意味で、その根幹をなす医師賠償責任保険そのものについても、会員各位とともに悩みながらも発展させてきた。最近の例を挙げれば、今まで保険適用外であった刑事事件についても、対応できるようになったことである。

 具体的に言えば、万が一に、医事紛争が刑事事件に発展してしまった場合にでも、その弁護士・訴訟費用が保険適用できるようになった。この保険は、協会が損保会社に独自に企画・提案して実現に至ったものであり、まさに京都協会発の保険である。その詳細な経過はここでは省略させていただくが、担当部署においては並々ならぬ努力・苦労・試行錯誤があった。大企業の損保会社相手に保険を作るということは当然、大変なことであるが、すべては協会の会員本位ということで実現に至ったのである。もちろん、会員のニーズがあってこその実現であったことに間違いはない。

 会員からは時に「協会の医賠責保険と協会以外の保険の違いがよく分からないのだが…」という声を聞くことがある。先に述べた歴史のみならず、実際に協会が会員のために何をやっているかを見ていただければ幸いである。これからも会員一人ひとりの声を聞きながら、協会は会員とともに発展していく所存である。

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