【中医協】過剰な訪問診療「防ぐ仕組み必要」/田村厚労相
田村憲久厚生労働相は10月8日の閣議後会見で、高齢者施設に入居中の認知症患者に必要以上の訪問診療が提供されているとした朝日新聞の報道を受け、過剰な訪問診療を防ぐ仕組みを検討する必要があるとの考えを示した。具体策として、一定回数以上の訪問診療を提供する場合は本人の同意を得ることなどを挙げた。
田村厚労相は、報道内容を確認した限りでは不適切な可能性があるとした上で、「回数が多い場合、本人の同意とか、書類を提出していただくとか、そういう対応をしながら防げるようにしていかなければいけない」と述べた。
併せて不適切な訪問診療となるケースについて、具体的に例示することも含め、周知することが必要との考えも示した。「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や有料老人ホームなどの施設に、『こういうようなやり方は駄目ですよ』と通知で案内を出させていただくことも必要」とする一方、「悪意でやっている方、業者もいると思うが、安易にそういう手口に乗っていただくのも困る」とも述べた。(10/9MEDIFAXより)