【中医協】費用対効果の指標QALYを解説/中医協・専門部会で福田氏  PDF

【中医協】費用対効果の指標QALYを解説/中医協・専門部会で福田氏

 医療技術に関する費用対効果の研究を進める国立保健医療科学院上席主任研究官の福田敬氏は5月23日、中医協・費用対効果評価専門部会に参考人として出席し、費用対効果評価を行う際の考え方を解説した。費用対効果の分析方法や、評価手法上の技術的な論点・課題を説明。費用範囲をどのように考えるかという論点や、生存年数と生活の質の双方を考慮する「QALY(質調整生存年)」を効果指標とする考え方を紹介した。

 福田氏は、費用対効果の分析に必要な要素である「費用」は、分析する立場によって範囲が変わると説明。例えば公的医療費のみを費用とする見方もある一方、より広く考える場合は交通費や家族による介護費用なども範囲に入り得るとし、評価を行う上での論点の一つになるとした。

 効果指標としての「QALY」については▽得られた結果の解釈が比較的容易▽さまざまな効果を同時に考慮できる―などが利点と説明した。課題には、データが不足していると算出が困難な場合がある点などを挙げた。(5/24MEDIFAXより)

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