【中医協】費用対効果「必要性の共通認識を」/中医協・部会が初会合
中医協・費用対効果評価専門部会(部会長=関原健夫・公益財団法人日本対がん協会常務理事)は5月23日に初会合を開き、2014年度診療報酬改定での試行的導入を目指している医療保険制度への費用対効果評価導入論議を開始した。初会合では、費用対効果評価の導入が医療保険制度に大きな影響を与える点を考慮して「拙速な議論は避けるべき」との意見が相次いだ。まずは、なぜ費用対効果評価の導入が必要なのかという根本的な議論を行い、現状の課題を整理する必要があるとの認識で一致した。
費用対効果評価導入の検討については、中医協の12年度改定付帯意見に盛り込まれており、これまでに総会で専門部会を設置し議論していくことが決まっている。
厚生労働省保険局は会合で、今後の専門部会の検討スケジュール案を提示した。12年度秋ごろまでに14年度の試行的評価の在り方を含む論点整理を行い、13年度も検討を継続。さらに、次期改定での対応を踏まえて14年度以降も検討していくとした。当面の論点・課題には▽評価結果の活用方法▽評価対象とする医療技術の考え方▽評価の実施体制▽評価手法―などを挙げた。(5/24MEDIFAXより)