【中医協】訪問看護、小規模STを支援するST整備も/介護保険部会
9月18日の社会保障審議会・介護保険部会では、在宅サービスの議題として訪問看護も取り上げた。厚生労働省は、安定的に看護サービスを提供する体制の確保に向けて、小規模な訪問看護ステーション(訪看ST)を支援する機能を持つ訪看STの整備や、訪問看護師の定着支援を論点として提示した。
齋藤訓子委員(日本看護協会常任理事)は、訪看STの半数近くが看護職員5人未満の小規模事業所であるという実態の中で、地域の大規模な訪看STが「基幹型訪問看護ステーション(仮称)」となり、小規模な訪看STに対して夜間緊急時や重度者の対応を支援するほか、人材育成を行う仕組みが必要だと提案した。また、人材確保は大きな課題だとして「今までは事業所の努力で採用してきたが、そういった努力は限界に来ていると思っている」と述べ、国策としての対応を求めた。
齊藤秀樹委員(全国老人クラブ連合会理事・事務局長)は「在宅の重度化対応では、訪問看護が核になると思うが、慢性的に人手が不足している」と指摘。サービス内容の一部には介護職と重なっているものもあるとして、連携と役割分担についてさらに検討する余地があると指摘した。(9/19MEDIFAXより)