【中医協】新薬価案を了承、「先駆導入加算」を新設/中医協
中医協は1月22日、薬価専門部会と総会を開き、2014年度の新たな薬価算定基準案を了承した。新規作用機序を有し、世界に先駆けて日本で承認を取得した新薬を評価する加算を「先駆導入加算」として新設。厚生労働省はこの基準に沿って改定薬価を算出し、製薬企業からの意見聴取などを経て告示する。通例では、2月上旬に企業への内示、3月上旬に告示となる。
13年12月に取りまとめた次期薬価制度改革の骨子に基づき、改正案をまとめた。後発医薬品への置き換えが進まない長期収載品の薬価を特例的に引き下げる新ルールや、後発品の価格帯の整理なども盛り込まれている。新薬創出加算については、厚労省の検討会などからの開発要請品目や公募品目を開発している企業の製品や、「真に医療の質の向上に貢献する医薬品」を開発している企業の製品を対象とすることを明文化した。
注射剤の最低薬価は新たに、「100mL未満」「100mL以上500mL未満」「500mL以上」と容量に応じて3区分で設定。消費税分上乗せ後で、日本薬局方収載品はそれぞれ95円、113円、149円。その他の医薬品はそれぞれ58円、69円、91円とした。(1/24MEDIFAXより)